皆様、こんにちは。大田区議会議員の佐藤なおみです。
「ゲリラ豪雨のたびに玄関に水が入ってこないか心配」 「土のうって、どこで手に入れるの?」 「止水板を設置したいけど費用が高そう……」
こういった声を区民の皆様からいただくことが増えています。大田区は多摩川や呑川などの河川があり、地域によっては大雨による浸水リスクがあります。被害が出てから動くのではなく、「大雨の前に家を守る準備」をしておくことが何より大切です。
この記事では、大田区が用意している2つの事前対策——止水板設置の補助制度と土のう置場(いわゆる土のうステーション)——について、使い方から申請方法まで分かりやすくご説明します。
止水板(浸水防止板)とは
止水板とは、玄関や駐車場の入口、地下への階段などに設置して、外から水が流れ込むのを防ぐための板状の器具です。「浸水防止板」とも呼ばれます。
大雨のとき、道路が冠水すると水は一気に建物の低い部分から侵入しようとします。特に玄関が道路面と同じ高さか、わずかに低い構造になっている建物では、止水板は浸水リスクを低減する対策の一つになります。
設置すると見た目が気になる方もいますが、大雨のシーズン以外は取り外しておける「着脱式」のタイプが主流です。玄関や勝手口の幅に合わせて設置し、レール部分を固定しておけば、いざというときに素早くはめ込むことができます。
止水板の素材はアルミ製・樹脂製・木製など様々で、価格帯も幅広いです。「どの製品を選べばいいか分からない」という方は、施工業者や区の窓口に相談すると、建物の構造に合ったタイプを案内してもらえます。
大田区の止水板設置費用補助制度
大田区では、浸水対策の一環として、止水板設置に関する助成制度があります。
対象となる建物・条件
対象となる建物や区域、条件があります。賃貸住宅の場合はオーナー(建物所有者)が申請者となります。申請前に大田区へ確認してください。
補助の内容・金額は年度によって変わることがあります。申請前に必ず大田区の窓口または公式ホームページで最新情報を確認してください。
申請の流れ
事前相談:工事を行う前に、大田区の担当窓口(土木部 河川・排水課など)に相談・確認
見積もり取得:施工業者から見積もりを取る
補助申請:必要書類を提出(申請書・見積書・建物の図面など)
工事施工:補助決定後に工事を実施
実績報告・補助金交付:完了報告を提出し、補助金を受け取る
重要:工事着工前に申請が必要です。先に工事してしまうと補助対象外になる可能性があります。必ず事前に窓口へご相談ください。
また、補助制度は予算の都合上、年度途中で受付終了となる場合もあります。「使いたい」と思ったら早めに問い合わせることをおすすめします。
土のう置場(いわゆる土のうステーション)とは
土のうとは、砂の入った袋です。水の侵入経路(玄関前・駐車場の入口・排水口周辺など)に積み重ねることで、浸水の勢いを弱めたり、水の侵入を一時的に防いだりする効果があります。止水板ほどの密閉性はありませんが、手軽に使えるのが特徴です。
大田区では、水害対策のため土のう置場(いわゆる土のうステーション)を設置しています。利用方法や設置場所は区公式情報をご確認ください。
どこに設置されている?
土のう置場の設置場所は、大田区公式ホームページで確認できます。
▶ 大田区 土のう置場設置場所(公式ページ)
https://www.city.ota.tokyo.jp/seikatsu/chiiki/bousai/suigai/donou.html
お住まいの近くのステーションを、大雨シーズン(梅雨・台風の時期)が来る前に一度確認しておくことをおすすめします。「いざというときどこにあるか分からない」では間に合わないことがあります。実際に場所を確認しに行くだけでなく、移動手段(徒歩・自転車・車)と所要時間も把握しておくと、いざというときに迷わず動けます。
土のうの使い方
玄関・勝手口・駐車場の出入口など、水が入りやすい低い部分に積む
袋の口を折り込んで、互い違いに重ねると効果的
状態によっては再利用できる場合があります。区の案内に従って対応してください
注意点:土のうは「完全に水を止める」ものではなく「水の侵入を遅らせる・減らす」ための応急措置です。深刻な浸水には止水板との組み合わせが効果的です。
止水板と土のうの使い分け
| 止水板 | 土のう | |
|---|---|---|
| 効果 | 高い(密閉性あり) | 応急処置レベル |
| 費用 | 数万円〜(補助あり) | 無料 |
| 準備 | 設置工事が必要 | すぐ使える |
| 向いているケース | 繰り返し浸水する建物 | 急な大雨・一時的な対策 |
繰り返し浸水リスクがある場合は、止水板など恒久的な対策も検討しましょう。そうでない方も、最寄りの土のう置場の場所だけでも把握しておくと、いざというときに役立ちます。
大雨シーズン前にやること チェックリスト
梅雨や台風シーズンが近づく前に、以下を確認しておきましょう。
- 大田区のハザードマップで自宅の浸水リスクを確認した
- 最寄りの土のう置場の場所を調べた
- 土のうを取りに行く手段・時間を確保できる目処をつけた
- 止水板が必要かどうか検討した(過去に浸水経験がある方は特に)
- 止水板設置補助の申請を検討し、区窓口に相談した(工事前に申請必須)
- 家族で「大雨のとき誰が何をするか」を共有した
水害対策で最も大切なのは「大雨が降り始めてから動かない」ことです。降り始めると外への移動自体が危険になります。準備は必ず晴れているうちに済ませてください。また、家族の中に高齢者や小さな子ども、障害のある方がいる場合は、誰がどう動くかを事前に決めておくと、いざというときに落ち着いて行動できます。
よくある質問
Q. 賃貸に住んでいますが、止水板補助は使えますか?
A. 補助の申請者は原則として建物の所有者(オーナー)です。賃貸の場合は、まずオーナーや管理会社に相談してみてください。
Q. 土のうはどのくらいの量が必要ですか?
A. 必要量は入口の幅や浸水状況によって異なります。自宅の浸水しやすい箇所を事前に確認し、必要数を把握しておきましょう。
Q. 使用後の土のうはどう処分すればよいですか?
A. 土のうに使われた砂は、家庭ごみとして出せないことがほとんどです。区の指示に従って処分してください。処分方法は大田区の公式ページまたは窓口に確認することをおすすめします。
上池台・久が原・雪が谷・石川台エリアの方へ
呑川流域では、過去の大雨時に浸水被害が発生した地域もあります。
この地域にお住まいの方は、まず大田区のハザードマップで自宅周辺の浸水想定を確認してみてください。「自分の家は大丈夫か」を地図で確かめることが、具体的な備えの第一歩です。
その上で、止水板の設置補助制度や土のう置場(いわゆる土のうステーション)の活用を検討してください。「うちは大丈夫だろう」ではなく、「もしものときの備え」を今のうちにしておくことが、家族と財産を守ることにつながります。佐藤なおみ事務所でも、地域の水害リスクや補助制度についてご相談をお受けしています。気になることがあればお気軽にご連絡ください。
まとめ
大田区の水害事前対策で覚えておきたいポイントはこちらです。
土のう置場(いわゆる土のうステーション):区内各所に無料で使える土のうが置いてある。場所は区公式サイトで確認
大雨の前に動く:大雨が降り始めてからでは間に合わない。梅雨・台風シーズン前の準備が大切
ハザードマップを確認する:大田区のハザードマップで自宅の浸水リスクを把握しておくことが、すべての備えの出発点
「止水板の補助を使いたいが手続きが分からない」「近くの土のう置場(いわゆる土のうステーション)はどこか」など、ご不明な点はお気軽に区の窓口または私の相談室にお問い合わせください。
大田区の水害リスクと行政の取り組み全体については、別の記事「大田区の水害対策」総点検もあわせてご覧ください。また、万が一被害を受けてしまったときの補助金・罹災証明書の申請については、「水害で被災した後にやること|大田区の補助金・罹災証明書申請を解説」の記事もご参照ください。




