大田区お役立ち情報

冬の火災予防と感震ブレーカー|大田区の無料支給・設置補助(上限6万円)もやさしく解説

大田区議会議員 佐藤なおみ

大田区議会議員 佐藤なおみ
元シングルマザーとして、暮らしの声を区政に届けます。
▶ 佐藤なおみのプロフィールを見る▶ YouTubeで議会質問を見る

皆様、こんにちは。大田区議会議員の佐藤なおみです。いつも大田区政へのご協力に感謝しております。

朝晩の冷え込みが増し、暖房器具を使い始めるご家庭も多くなってきました。空気が乾燥するこれからの季節は、火災が起きやすい時期でもあります。

東京消防庁によると、住宅火災で亡くなった方は12月から翌年3月までの4か月間に集中しており、令和6年中の住宅火災による死者82人のうち、約7割が65歳以上の高齢の方でした(令和7年中の死者は75人)。私自身、地域の消防団の一員として活動する中で、「ほんの少しの油断」が大きな被害につながる現場の怖さを感じています。

この記事では、冬の火災を防ぐために今日からできることと、地震のときの火災を防ぐ「感震ブレーカー」について、大田区の支援制度とあわせてご紹介します。

冬の住宅火災、何が原因?

東京消防庁の発表では、亡くなった方が出た住宅火災(令和2〜6年)の原因は、たばことストーブによるものが多くなっています。たばこは原因の第1位で、ストーブの中では電気ストーブによる火災がもっとも多いとされています。「火を使わない電気ストーブなら安心」と思いがちですが、布団や洗濯物が触れて燃え出すことがあるのです。

冬の火災を防ぐチェックリスト ストーブ・たばこ・住宅用火災警報器

今日からできる3つの対策

1. ストーブは「離す・消す・干さない」

  • 外出するときや寝るときは、必ず消す
  • まわりに燃えやすいものを置かない
  • ストーブの近くで洗濯物を乾かさない

2. 寝たばこは絶対にしない

たばこは、亡くなった方が出た住宅火災の原因の第1位です。とくに寝たばこは、気づかないうちに布団に火が移る危険があります。

3. 住宅用火災警報器を点検・交換する

住宅用火災警報器は、平成22年4月1日から東京都内のすべての住宅で設置が義務付けられています。居間・子ども部屋・寝室などの居室、階段、台所への設置が必要です(共同住宅などで自動火災報知設備が設置されている部分は除きます)。

  • 本体のボタンを押すか、付属のひもを引いて点検します。正常なら音声や警報音が鳴ります。
  • 設置から10年が交換の目安です。古くなると火災を感知しなくなるおそれがあります。

年末の大掃除のついでに、ご家族で点検してみてはいかがでしょうか。

暖房器具ごとの使い方のポイント

冬に使う暖房器具は、種類によって気をつけたい点が少しずつ違います。ご家庭で使っているものを確認してみてください。

石油ストーブ・石油ファンヒーター

  • 給油するときは、必ず火を消してから行う
  • カートリッジタンクのふたがしっかり閉まっているか確認する
  • 灯油とガソリンを取り違えないよう、容器を分けてはっきり表示する

電気ストーブ・ハロゲンヒーター

  • 布団・カーテン・衣類などから十分に離して使う
  • 寝るときや部屋を出るときはスイッチを切り、コンセントも抜く
  • 転倒したときに自動で電源が切れる機能のある製品を選ぶ

こたつ・電気毛布・ホットカーペット

  • こたつの中で洗濯物を乾かさない
  • 電気毛布やホットカーペットのコードを、家具の下敷きにしたり折り曲げたりしない
  • 長年使っている製品は、コードの傷みや焦げあとがないか点検する

コンセントまわり

コンセントとプラグのすき間にたまったほこりが湿気を吸い、火花が出て燃え出す「トラッキング現象」にも注意が必要です。冷蔵庫やテレビの裏など、普段見えない場所のほこりを年末の大掃除のついでに取り除きましょう。たこ足配線で電気を使いすぎないことも大切です。

台所のこんろ

台所のこんろも、住宅火災の原因として多く見られます。調理中にその場を離れない、離れるときは必ず火を消す、こんろのまわりに燃えやすいものを置かない、といった基本を守りましょう。袖口の広い服は火が移りやすいので、調理中はとくに気をつけてください。

地震のときの「通電火災」を防ぐ感震ブレーカー

大きな地震のあと、停電から電気が復旧したときに、倒れた家具や傷んだ配線から火が出ることがあります。これを防ぐのが「感震ブレーカー」です。設定以上の揺れを感知すると、ブレーカーの電気を自動的に止めてくれます。留守中や、ブレーカーを切る余裕がないまま避難する場合にも役立ちます。

大田区では、感震ブレーカーについて2つの支援を用意しています。

大田区の感震ブレーカー 無料支給と設置支援の比較

無料支給(簡易タイプ)

住民税非課税、または住民税の課税所得金額が80万円以下の世帯で、「世帯全員が65歳以上(ひとり暮らしを含む)」「身体障害者手帳1〜4級、愛の手帳1〜3度、精神障害者保健福祉手帳をお持ちの方がいる」「介護保険の要介護3〜5の方がいる」のいずれかにあてはまる世帯に、簡易タイプの感震ブレーカーを1世帯1回、無料で設置しています。申し込みは年間を通じて受け付けています(電子申請、郵送または窓口)。借家の場合は家主の承諾書が必要です。

感震ブレーカー設置支援事業(購入費などの補助)

区内の木造住宅密集地域にお住まいの世帯の世帯主の方(世帯主ご本人が申請できない正当な理由がある場合は同じ世帯の方)を対象に、令和8年4月1日から令和9年2月28日までに購入・設置した感震ブレーカーの費用を補助します。補助額は、経費と補助基準額のうち低い方の4分の3で、上限は6万円です(1世帯1回・1個まで)。申請の受付は令和8年6月1日から令和9年2月28日まで(郵送は消印有効)です。対象地域は区のホームページの地域図でご確認ください。なお、無料支給などで設置済みの世帯は対象外です。

お問い合わせは、大田区 防災危機管理課(電話 03-5744-1235)までどうぞ。

消火器を備えておきましょう

初期消火のために、ご家庭にも消火器を備えておくと安心です。台所の近くや廊下など、すぐに取り出せる場所に置いておきましょう。ご家庭向けには、軽くて扱いやすい「住宅用消火器」も販売されています。

消火器の使い方は、次の3ステップです。

  1. 安全ピンを引き抜く
  2. ホースを外して、火元に向ける
  3. レバーを強く握って、ほうきで掃くように火の根元をねらう

消火器には使用期限があります。本体に書かれている期限を確認し、古くなったものや、さびや傷みがあるものは交換しましょう。地域の防災訓練では、実際に消火器を使う体験ができることもあります。一度体験しておくと、いざというときに落ち着いて動けますので、機会があればぜひ参加してみてください。

また、地震が起きたときは、まず身の安全を守ることが第一です。揺れている最中に無理に火を消しに行く必要はありません。揺れがおさまってから、落ち着いて火の始末をしましょう。

もし火が出てしまったら

どれだけ気をつけていても、火災が起きてしまうことはあります。いざというときに慌てないよう、次の3つを覚えておいてください。

  1. 知らせる:「火事だ!」と大きな声で周りに知らせ、119番に通報します。通報では、落ち着いて「火事です」「住所」「何が燃えているか」を伝えます。
  2. 消す:火が小さいうちは、消火器などで初期消火をします。
  3. 逃げる:火が天井に燃え移ったら、消火はあきらめてすぐに避難します。逃げるときに安全に閉められる場合は、燃えている部屋の扉を閉めると、火や煙が広がるのを遅らせることができます。

一度外に逃げたら、物を取りに戻るのは絶対にやめましょう。煙には有毒なガスが含まれており、数回吸い込んだだけで動けなくなることがあります。

高齢のご家族を守るために

住宅火災で亡くなる方の多くが高齢の方です。ご本人の心がけに加えて、まわりの家族ができることもあります。

  • 燃え広がりにくい「防炎品」のパジャマやエプロン、カーテン、寝具を使う
  • 暖房器具を、転倒時に自動で消える機能のある製品に買い替える
  • 離れて暮らすご家族は、帰省のときに火災警報器の点検やストーブまわりの確認を一緒に行う
  • ご近所同士で声をかけ合い、見守りの目を増やす

冬休みや年末年始は、ご家族が集まる機会でもあります。ぜひ、家の中の「火の用心」を一緒に見直してみてください。

感震ブレーカーのよくあるご質問

Q. 感震ブレーカーにはどんな種類がありますか?
A. 主に、分電盤に組み込む「分電盤タイプ」、特定のコンセントだけを止める「コンセントタイプ」、おもりやばねの力でブレーカーを落とす「簡易タイプ」があります。住まいの状況や費用に合わせて選びます。

Q. 地震で電気が止まると、夜は真っ暗になりませんか?
A. 感震ブレーカーが作動すると家の電気が止まるため、夜間は暗くなります。停電時に自動で点灯する足元灯や懐中電灯を、寝室など手の届く場所に用意しておくと安心です。

Q. 電気を復旧させるときに気をつけることは?
A. ブレーカーを戻す前に、電気製品の破損やコードの傷みがないかを確認します。ガス漏れの疑いがあるときは、電気のスイッチやブレーカーには触らず、窓を開けるなど安全を確保してからガス事業者に連絡してください。電気ストーブなどの暖房器具は、コンセントを抜いてから復旧させましょう。

Q. マンションに住んでいても、感震ブレーカーは必要ですか?
A. 建物が燃えにくい構造でも、室内で倒れた家具や電気製品から火が出る通電火災のおそれはあります。分電盤タイプを取り付ける場合は、管理組合や管理会社に事前に確認しておくとスムーズです。大田区の補助は対象地域や条件が決まっていますので、お住まいが対象になるかは区のホームページでご確認ください。

まとめ

冬の火災は、ちょっとした心がけで防げるものがたくさんあります。ストーブの使い方、寝たばこをしないこと、火災警報器の点検。そして、いつ起きるか分からない地震に備えた感震ブレーカー。ご家族やご近所で声をかけ合い、安全で温かい冬をお過ごしください。

私もこれからも、地域の防災力を高める取り組みに力を尽くしてまいります。

大田区議会議員 佐藤 なおみ

※記載の内容は、東京消防庁「住宅火災を防ぐために」(2025年12月25日更新)、大田区「感震ブレーカー無料支給」(2026年6月9日更新)・「感震ブレーカー設置支援事業」(2026年5月28日更新)の情報にもとづいています。最新の情報は各公式サイトでご確認ください。

佐藤なおみ 特集ページ防災・安全・まちづくり 特集関連記事をまとめて読む →

ご意見やご相談はこちら


佐藤なおみへのご意見やご相談はこちら

佐藤なおみへのお問い合わせ

関連記事

佐藤なおみ YouTubeチャンネル

お知らせ一覧
  1. 【大田区】家具転倒防止器具の無料取付|対象世帯・申し込み方法と、今日からできる地震の備え

  2. 【大田区】マイナ保険証と資格確認書の違いは?病院に持っていくもの・届かないときの手続きをやさしく解説

  3. 大田区の物価高対策・給付金まとめ(2026年10月)|今受けられる支援と終了した制度、非課税世帯・子育て世帯の給付金

  4. 大田区の生活保護の現状は?受給世帯数・人数・保護率の推移と世帯の内訳を公式データで解説

  5. 【2026年】大田区の特殊詐欺対策|ニセ警察詐欺・SNS型投資詐欺の手口と自動通話録音機の無料貸出し

TOP