皆様、こんにちは。大田区議会議員の佐藤なおみです。いつも大田区政へのご協力に感謝しております。
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秋が深まると、中学3年生・高校3年生のいるご家庭では、いよいよ受験と進学の準備が本格化します。同時に、「塾代や受験料が家計に重くのしかかる」「私立高校の授業料はどれくらい支援されるの?」「大学の学費、奨学金はどう選べばいいの?」といったお金の心配も大きくなる時期です。
実は、令和8年度から高校の授業料支援が大きく変わり、さらに大田区には区独自の奨学金もあります。そして、大田区の大学等進学向け奨学金の申込みは、令和8年11月4日(水曜日)までです。
この記事では、大田区・東京都・国の公式情報をもとに、「受験の準備」「高校進学」「大学等進学」の3つの場面に分けて、使える支援制度をまとめました。
まず結論|進学のお金で使える主な支援
- 受験の準備(中3・高3):東京都の「受験生チャレンジ支援貸付事業」で、塾代(上限30万円)や受験料を無利子で借りられ、高校・大学等に入学すれば返済が免除されます。
- 高校の授業料:令和8年度から国の就学支援金の所得制限が撤廃。私立高校(全日制)は、国の支援と東京都の助成を合わせて年額50万1,000円を上限に支援されます。
- 高校入学時:大田区の「高校等進学準備給付型奨学金」(住民税非課税世帯、一人8万円・返済不要)があります。令和9年度進学予定者向けの詳細は10月28日(水曜日)に公開予定です。
- 大学・短大・専門学校:大田区の無利子の貸付型奨学金(月額 国公立3万5,000円以内・私立4万4,000円以内)と、返済不要の給付型奨学金(一人15万円)があります。申込みは11月4日まで。
- 国の制度:高等教育の修学支援新制度(授業料減免+給付型奨学金)。令和7年度からは、子ども3人以上を扶養する多子世帯の学生は所得制限なく授業料・入学金が一定額まで減免されます。

受験の準備|塾代・受験料は「受験生チャレンジ支援貸付」
「塾に通わせたいけれど費用が…」「受験料が何校分も重なる」というご家庭に、ぜひ知っておいていただきたいのが、東京都の受験生チャレンジ支援貸付事業です。
借りられる金額
- 学習塾等の受講料:上限30万円(学習塾、受験対策講座、通信講座、補習教室など)
- 高校等の受験料(中学3年生など):上限2万7,400円
- 大学等の受験料(高校3年生など):上限12万円
いずれも無利子で、お子さんが高校や大学等に入学した場合は、手続きをすれば返済が免除されます。東京都は「返済免除率99%」と案内しています。中学3年生・高校3年生のほか、高校中途退学者や高卒認定試験合格者、浪人生など、進学を目指す20歳未満の方も対象です。
利用の条件と申込先
世帯の収入が一定以下であることなどの条件があります。たとえば一般世帯で4人家族の場合、総収入(年間)505万円程度以下が目安です(ひとり親世帯は基準が異なります)。このほか、預貯金等が600万円以下であることなどの要件があります。
大田区での相談・申請窓口は、大田区社会福祉協議会(西蒲田七丁目49番2号 大田区社会福祉センター6階、電話03-3736-2026)です。審査や送金に時間がかかるため、塾の申込みや出願の前に、早めに相談することをおすすめします。
高校進学|授業料の支援が大きく広がりました
令和8年度から、国の就学支援金の所得制限が撤廃
令和8年度から、高校の授業料を支援する国の「高等学校等就学支援金」の所得制限が撤廃されました。世帯年収にかかわらず、返済不要で授業料の支援を受けられます(生徒の国籍・在留資格等による要件はあります)。
- 公立高校(全日制):年額11万8,800円まで(授業料の範囲内)
- 私立高校(全日制):年額45万7,200円まで(授業料の範囲内)
- 私立高校(通信制):年額33万7,200円まで
東京都在住なら、私立は年50万1,000円まで
東京都に住んでいる場合は、国の就学支援金に加えて、都の「授業料軽減助成金」も受けられます。国と都の支援を合わせて、都内私立高校の平均授業料相当(全日制・定時制は年額50万1,000円)を上限に、所得制限なく助成されます。生徒が日本国籍等の場合の例では、国の就学支援金が年額45万7,200円、都の助成金が年額4万3,800円です。
ただし、注意点が2つあります。
- 国と都は別々の制度で、それぞれ申請が必要です。令和8年度は、国の就学支援金が6月、都の授業料軽減助成金が7月に申請期間が設けられました。いずれもオンライン申請で、詳細は学校から案内があります。
- 支援されるのは授業料です。入学金や施設費、教材費、修学旅行費などは別にかかります。学校によっては、授業料が平均を上回る場合もあります。
授業料以外の費用も支援があります
教科書費や教材費など、授業料以外の教育費を支援する返済不要の「高校生等奨学給付金」も、令和8年度から対象が広がり、年収490万円未満(目安)の世帯まで対象になりました。実際の判定は住民税の所得割額などで行われます。東京都の私立高校等の場合、世帯の所得状況等に応じて年額1万3,030円から15万2,000円が助成されます。就学支援金とは別に申込みが必要です。
大田区「高校等進学準備給付型奨学金」
大田区には、高校等への進学にあたって、入学時に必要な費用として一人8万円を給付する区独自の奨学金があります。返済は不要です。
昨年度の募集では、主に次の条件が設けられていました。
- 給付日の1年前から引き続き大田区内に住む保護者等に扶養されていること
- 高等学校、高等専門学校、専修学校高等課程などに進学予定であること
- 成績が5段階評価で平均3.0以上であること
- 住民税非課税世帯であること(同一世帯の全員が非課税)
- 生活保護受給世帯の生徒でないこと
昨年度の募集期間は11月上旬から翌年1月上旬まででした。令和9年度進学予定者向けの詳細は、10月28日(水曜日)に区のホームページで公開予定です。中学3年生のいる住民税非課税世帯の方は、ぜひチェックしてください。
大学・短大・専門学校への進学|大田区の奨学金は11月4日まで
大田区の貸付型奨学金(無利子)
大田区では、令和9年度に大学・短期大学・専修学校専門課程に進学予定で、経済的理由により就学が困難な方に、奨学金を無利子でお貸ししています。
- 貸付月額:国公立 3万5,000円以内/私立 4万4,000円以内
- 募集期間:令和8年9月1日(火曜日)から11月4日(水曜日)まで
- 募集人数:100名程度
- 初回振込:令和9年4月下旬
- 申込先:福祉管理課援護係(大田区役所8階24番窓口)。郵送での申込みも可能です。
貸付を開始する日の1年前から、引き続き区内に住む保護者等に扶養されていることが条件です。選考には所得基準(4人世帯で総所得約666万円以下が目安)と成績基準(5段階評価で概ね平均3.0以上)があります。また、返還義務を負う連帯保証人が1名必要です。
返還は、卒業後1年間の据置期間を経て始まり、20年以内に返していきます。無利子ですが、20年以内に返還できなかった場合は、返還未済額に年10.95%の延滞金が発生しますので、計画的に利用しましょう。
なお、卒業後に区内の福祉関連施設等で働くなど一定の要件を満たすと、返還額の全部または一部が減免される「福祉人材確保奨学金制度」もあります(事前の申出が必要)。
大田区の給付型奨学金(大学等進学応援基金)
区内外の皆様からのご寄附を原資にした、返済不要の給付型奨学金もあります。
- 支給金額:ひとり15万円
- 募集人数:45名程度
- 支給時期:令和9年3月下旬(予定)
- 条件:貸付型奨学金と同時に申し込むこと、成績が5段階評価で概ね平均4.0以上、世帯の総所得が目安以内(4人世帯で約499万円)など
募集期間は貸付型と同じく11月4日(水曜日)までです。申込者が多い場合は、基準を満たしていても採用されないことがあります。
国の「高等教育の修学支援新制度」
国の制度として、大学・短大・高専・専門学校の授業料・入学金の減免と、返済不要の給付型奨学金を組み合わせた「高等教育の修学支援新制度」があります。主に住民税非課税世帯やそれに準ずる世帯が対象ですが、令和6年度からは、多子世帯や私立の理工農系の学生について、世帯年収約600万円(目安)までの中間層に対象が広がりました。
さらに令和7年度からは、扶養する子どもが3人以上いる多子世帯の学生は、所得制限なく、国が定める一定額まで授業料・入学金が減免されています(所得制限がなくなったのは授業料・入学金の減免で、給付型奨学金には所得要件があります)。給付型奨学金は、高校在学中に申し込む「予約採用」もありますので、高校の先生や日本学生支援機構(JASSO)の案内を確認してください。
ひとり親家庭の方へ
ひとり親家庭の方は、東京都の「母子及び父子福祉資金」で、修学資金や就学支度資金の貸付を受けられる場合があります。大田区の窓口で相談できますので、ほかの制度とあわせて検討してください。
よくある質問
Q. 私立高校の授業料は本当に無料になりますか?
A. 東京都在住の場合、国と都の支援を合わせて年額50万1,000円(全日制)までの授業料が支援されます。授業料がこれを上回る学校では差額の負担があり、入学金や施設費なども別途必要です。
Q. 大田区の奨学金と、国の給付型奨学金は併用できますか?
A. 制度ごとに条件が異なります。区の奨学金の募集案内や窓口で確認してください。
Q. 受験生チャレンジ支援貸付は、塾に申し込んだ後でも使えますか?
A. まずは大田区社会福祉協議会にご相談ください。審査から送金まで時間がかかるため、早めの相談が大切です。
まとめ
進学にかかるお金は、ご家庭にとって大きな負担です。しかし、高校の授業料支援は令和8年度から大きく広がり、大田区にも区独自の奨学金があります。「知らなかった」「申込みが間に合わなかった」で支援を受けられないのは、本当にもったいないことです。
特に、大田区の大学等進学向け奨学金(貸付型・給付型)は11月4日まで、高校等進学準備給付型奨学金の詳細は10月28日公開予定です。お子さんの進学を控えたご家庭は、ぜひ早めに確認してください。
私は、家庭の経済状況にかかわらず、子どもたちが夢に向かって挑戦できる大田区をつくりたいと考えています。奨学金や教育費の支援について、皆様の声をこれからも区政に届けてまいります。お困りのことがあれば、お気軽にご相談ください。
大田区議会議員 佐藤 なおみ
※記載の内容は、大田区「高校等進学準備給付型奨学金」(2026年10月7日更新)、「貸付奨学生の募集について(令和9年度大学等進学予定者対象)」「大学等進学応援基金による給付奨学生の募集について」(2026年8月26日更新)、「受験生チャレンジ支援貸付事業」、東京都福祉局「受験生チャレンジ支援貸付事業」、東京都報道発表「所得制限なく私立高校等の授業料支援が受けられます」(2026年5月29日)、政府広報オンライン「令和8年度から、高校生等の修学支援が新しくなりました」、文部科学省「高等教育の修学支援新制度」の情報にもとづいています。最新の情報は各ホームページでご確認ください。
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