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大田区の水害リスクと備え|洪水・内水氾濫・高潮の基礎知識と、ハザードマップ・避難のタイミング

大田区議会議員 佐藤なおみ

大田区議会議員 佐藤なおみ
元シングルマザーとして、暮らしの声を区政に届けます。
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皆様、こんにちは。大田区議会議員の佐藤なおみです。

毎年10月になると、「保育園の申込みが始まったけれど、うちは何点になるの?」「どうすれば点数を上げられるの?」というご相談が一気に増えます。私自身、議員1年目にこども文教委員会に所属し、区内の保育園を歩いて保護者の皆様の声を伺ってきました。保活の不安の多くは、「仕組みが分からない」ことから生まれていると感じています。

そこでこの記事では、大田区が2026年9月に発行した「入園申込みのしおり(令和9年度版)」をもとに、大田区の保活で知っておきたい点数(指数)の計算方法、加点の条件、2027年4月入園のスケジュールを、できるだけ分かりやすくまとめました。

※この記事は2026年10月時点の情報です

皆様、こんにちは。大田区議会議員の佐藤なおみです。

台風や大雨のニュースを見るたびに、「うちのあたりは大丈夫かしら」「多摩川や呑川があふれたらどうなるの」と不安になる方も多いのではないでしょうか。2025年9月11日には、大田区で初めて「記録的短時間大雨情報」が発表され、区内各地で浸水被害が出ました。水害は、もう「どこか遠くの話」ではありません。

この記事では、大田区の水害リスクを「多摩川の洪水」「呑川など中小河川の氾濫」「内水氾濫」「高潮」の4つに分けて整理し、ハザードマップの入手方法、避難のタイミング、マイ・タイムラインまで、区や東京都、国の公式情報をもとにまとめました。台風が近づいたときの具体的な準備は、台風・大雨の前日〜当日チェックリストの記事もあわせてご覧ください。

最初に大切なことをお伝えします。水害の危険度は、同じ町内でも土地の高さや建物によって大きく変わります。「この町は危ない」「あの町は安全」と決めつけず、ご自宅・職場・学校の場所を、必ず区の防災ハザードマップで確認してください。

1. 大田区の水害リスクは4種類|まず全体像を知りましょう

ハザードマップを確認する女性

大田区は、西側を多摩川が流れ、東側は東京湾に面しています。区内には呑川や丸子川、内川などの中小河川もあり、台地と低地が入り組んだ地形です。そのため、一つの原因だけでなく、いくつもの種類の水害を想定しておく必要があります。

区の「大田区防災ハザードマップ(風水害編)」は、次の3つのマップで構成されています。

水害の種類 どんな現象か 確認するマップ(根拠となる想定)
洪水(多摩川) 大雨で多摩川の水位が上がり、堤防を越えたり決壊したりしてあふれる 多摩川ハザードマップ(国土交通省 京浜河川事務所の洪水浸水想定区域図)
洪水(中小河川) 呑川・丸子川などの水位が短時間で急上昇してあふれる 中小河川・土砂災害・内水氾濫ハザードマップ(東京都建設局の浸水予想区域図)
内水氾濫 下水道や水路で雨水を流しきれず、道路や低い土地に水がたまる 同上
高潮 台風の気圧低下や強風で海面が上がり、海水が陸に入り込む 高潮ハザードマップ(東京都港湾局の高潮浸水想定区域図)

多摩川の洪水

多摩川のハザードマップは、国が公表した「想定最大規模」の洪水浸水想定をもとにしています。京浜河川事務所によると、この想定は多摩川流域の48時間総雨量588mmという、めったに起こらない規模の大雨を前提としたものです。一般に、多摩川沿いの低い土地では浸水が深くなりやすく、水が引くまで時間がかかる傾向があります。

呑川など中小河川の氾濫

呑川は世田谷区から目黒区、大田区を流れて東京湾に注ぐ、長さ約14.4kmの二級河川です(東京都資料)。都市部の中小河川は、雨が降り始めてから水位が上がるまでがとても早いのが特徴です。区の豪雨対策リーフレットでも、呑川や丸子川などは水位が急に上がり、あふれることがあると注意を呼びかけています。東京都は呑川について、1時間50mmの雨に河道で対応し、将来は1時間75mmへの対応をめざす方針を示しています。

中小河川のハザードマップは、東京都の「城南地区河川流域浸水予想区域図」をもとにしており、時間最大雨量153mm、総雨量690mmという想定最大規模の降雨を前提としています。

内水氾濫(道路の冠水・低い場所の浸水)

内水氾濫は、川があふれていなくても起こります。区のリーフレットでは、1時間に100mm以上の非常に激しい雨が降ると、排水施設の能力を超えて道路が冠水しやすくなるとしています。坂の下やくぼ地、道路の立体交差(アンダーパス)、半地下の住まいや地下室などは、特に注意が必要です。

なお、区によると、大田区の内水氾濫の浸水想定は東京都が独自に作成したもので、水防法に基づく「雨水出水浸水想定区域」の指定は受けていません。ハザードマップで色がついていない場所でも、局地的な大雨で浸水することはあり得ると考えておきましょう。

高潮(臨海部)

東京都の高潮浸水想定は、日本に上陸した既往最大規模の室戸台風級(中心気圧910hPa)が東京湾を通過するという、最大クラスの条件で計算されています。都の資料では、大田区の陸域の浸水想定面積は19.81km²とされ、地点によっては浸水が1週間以上続くと想定されている地域もあります。区の高潮ハザードマップは、この想定をもとに令和8年(2026年)2月に更新されました。羽田空港周辺を流れる海老取川などの臨海部では、東京都が防潮堤の整備や耐震対策を進めています。

2. 大田区で浸水しやすい場所の調べ方|ハザードマップと浸水実績図

「大田区 浸水」と検索される方の多くは、「自分の住む地域は浸水しやすいのか」を知りたいのだと思います。その答えを一番正確に教えてくれるのが、区の公式資料です。

大田区防災ハザードマップの入手方法

  • 区のホームページからダウンロード(PDF):日本語版のほか、やさしい日本語版、英語・中国語併記版があります。
  • 窓口で受け取る:防災危機管理課(区役所本庁舎5階)、区政情報コーナー(本庁舎2階)、各特別出張所で配布しています。

ハザードマップは令和5年3月に冊子にまとめられ、その後も被害想定や一時集合場所などが更新されています。また、令和8年5月29日から国の防災気象情報の名称が変わったため、マップの記載の一部が変更されています(区のホームページに変更点の資料があります)。古いマップをお持ちの方は、最新版と見比べてみてください。

ハザードマップで確認したい3つのポイント

  1. 浸水の深さ:自宅の場所でどのくらいの深さが想定されているか。1階の床上まで来るのか、2階まで届くのかで、取るべき行動が変わります。
  2. 浸水が続く時間:特に高潮や多摩川の洪水では、水が長く引かない場所があります。長時間孤立するおそれがあるなら、早めに自宅の外へ避難することを考えます。
  3. 避難先と経路:近くの水害時緊急避難場所はどこか、そこまでの道に低い場所や川沿いがないか。

過去の浸水を知る「浸水実績図」

区は、昭和60年(1985年)から令和7年(2025年)までの台風・豪雨による浸水の記録をまとめた「浸水実績図」を公開しています。ハザードマップが「これから起こり得ること」を示すのに対し、浸水実績図は「実際に起きたこと」の記録です。両方を見比べると、身近なリスクがより具体的にわかります。ただし、区も説明しているとおり、浸水実績図は地域の実績を示すもので、個別の住宅の浸水を特定するものではありません。

3. 大田区で過去に起きた主な水害

令和元年東日本台風(台風第19号)|2019年10月

2019年10月12日、台風第19号の影響で多摩川の水位が大きく上がりました。区の解析資料によると、田園調布(上)水位観測所では計画高水位(10.35m)を超え、ピークは10.81mに達しました。多摩川の水位が上がったことで、まちに降った雨水を川へ排水できなくなり、田園調布地区で大規模な浸水被害が発生しました。

区の資料(令和2年2月7日時点)では、罹災証明書の発行は705世帯、避難者は12,002人、開設した水害時緊急避難場所等は53施設とされています。この経験を受けて、区は排水機能の強化や樋門(ひもん)操作の情報連携などを東京都に要望し、令和5年4月には排水ポンプ車などを備えた「田園調布水防センター」の運用を始めています。

令和7年9月11日の集中豪雨|2025年9月

2025年9月11日の午後、区内は猛烈な雨に見舞われ、大田区で初めて「記録的短時間大雨情報」が発表されました。東京管区気象台の速報によると、羽田では1時間に88.5mmの雨を観測し、観測開始以来の最大値を更新しています。区長メッセージでは、区内各地で床上・床下浸水などの被害が出たとされています。

羽田の1時間降水量 観測史上最大

このときは多摩川ではなく、短時間の集中豪雨による浸水でした。「大きな川から離れているから安心」とは言えないことを、改めて教えてくれた災害だったと感じています。

4. 洗足池・呑川の氾濫は心配?公式情報からわかること

「洗足池 氾濫」で検索される方も少なくありません。区の公園ページによると、洗足池の水の一部はポンプで「洗足流れ」へ送られ、残りはボートハウス脇の水門から下水道へ流れています。また、区の資料では、洗足流れはかつて洗足池から発して呑川へ合流していたと紹介されています。

池や川そのものがあふれるかどうかだけでなく、短時間の大雨で排水が追いつかずに起こる「内水氾濫」にも目を向けることが大切です。区内では、川から離れた場所でも、集中豪雨による浸水被害が起きたことがあります。

呑川についても同じで、川そのものの増水と、まちの排水が追いつかないことによる浸水の、両方に備える必要があります。呑川の水位は東京都の「水防災総合情報システム」で、川の様子は区の「水防監視カメラ」で確認できます。いずれにしても、ご自宅の状況は「中小河川・土砂災害・内水氾濫ハザードマップ」と「浸水実績図」で確かめるのが確実です。

5. 避難のタイミング|「警戒レベル4までに避難」

令和8年(2026年)5月29日から、気象庁の防災気象情報が新しくなり、警戒レベル4にあたる情報は「危険警報」(例:レベル4氾濫危険警報)という名前になりました。区が出す避難情報は、レベル3「高齢者等避難」、レベル4「避難指示」、レベル5「緊急安全確保」です。

覚えておきたいのは、「警戒レベル4までに必ず避難する」ということです。レベル5を待ってからでは、外へ出ること自体が危険になっている場合があります。新しい警戒レベルの一覧は、台風・大雨のチェックリストの記事に図でまとめています。

避難は「避難所へ行く」だけではありません

区の案内では、状況に応じて次のような選択肢を考えるよう呼びかけています。

  • 在宅避難:浸水や倒壊のおそれがなく、丈夫な建物に住んでいる場合は、自宅にとどまる。
  • 垂直避難:浸水のおそれがある階がある場合は、浸水しない2階以上へ移る。
  • 立ち退き避難:自宅が浸水する危険がある場合は、浸水のおそれのない親戚・知人宅、または水害時緊急避難場所へ。

区は、区立小・中学校など89か所を水害時緊急避難場所に指定していますが、「2階以上のみ使用可」など条件がある施設や、災害の種類によって使えない施設もあります。また、区は避難する人の数が非常に多くなる可能性があるとして、できるだけ親戚・知人宅などの避難先を自分で確保し、早めに避難するよう呼びかけています。避難先の一覧と使用条件は、区のホームページで事前に確認しておきましょう。

6. マイ・タイムラインをつくって「いつ・誰が・何を」を決めておく

台風は、数日前から接近が予想できることが多い災害です。だからこそ、あらかじめ行動の順番を決めておくことが、いざというときの落ち着いた判断につながります。そのための道具が「マイ・タイムライン」です。

マイ・タイムラインは、「いつ」「誰が」「何をするか」を時系列で書き出した、自分や家族のための避難計画です。東京都の「東京マイ・タイムライン」は、都の防災ホームページからダウンロードできるほか、区の防災危機管理課(本庁舎5階)や各特別出張所でも配布しています。区のホームページでは、高齢の方や障がいのある方向けのシートも紹介されています。

つくり方の流れ

  1. ハザードマップと浸水実績図で、自宅のリスクを知る
  2. 避難先(親戚・知人宅、水害時緊急避難場所など)と避難経路を決める
  3. 警戒レベル2・3・4のそれぞれの段階で、家族の誰が何をするかを書き込む
  4. 冷蔵庫や玄関など、家族全員が見える場所に貼っておく

お子さんと一緒につくると、家族みんなの防災意識が高まります。一度つくったら、引っ越しや家族構成が変わったときに見直しましょう。

7. 土のう・止水板など大田区の支援制度

区は、公園や道路など区内30か所に土のう置場を設けており、連絡なしで使うことができます。また、過去に浸水被害があった地域やハザードマップの浸水想定区域の建物には、止水板の設置費用の助成があります(個人は費用の5分の4。設置工事は着工前の申請が必要です)。土のう置場の使い方や止水板助成の詳しい条件は、止水板の設置補助・土のう置場の記事でご紹介しています。

排水ポンプの貸し出し

区は、浸水被害を受けた区内在住・在勤の方に排水ポンプを貸し出しています(数に限りがあります)。手続きは、お住まいの地域の特別出張所にお問い合わせください。

8. 気象情報・避難情報の入手先

いざというときに情報が届かないと、避難の判断が遅れてしまいます。複数の手段を用意しておくことをおすすめします。

大田区からの情報

  • 大田区防災アプリ:避難情報の対象地域や開設中の避難所を地図で確認でき、プッシュ通知で区からの情報が届きます。日本語を含む10言語に対応しています。令和8年4月からは避難所のチェックイン機能も加わりました。
  • 大田区防災ポータル:区の災害情報をまとめて確認できるサイトです。
  • 区民安全・安心メールサービス:登録すると、警報や多摩川の水位などの水防情報がメールで届きます。登録方法は区のホームページでご確認ください。
  • 大田区LINE公式アカウント、大田区公式X
  • 防災行政無線:放送が聞き取れなかったときは、電話応答サービス(050-5536-5105、通話料がかかります)や防災アプリで内容を確認できます。

川の水位・雨の情報

  • 多摩川の水位:国土交通省「川の防災情報」
  • 呑川の水位:東京都「水防災総合情報システム」、区の「水防監視カメラ」
  • 雨雲の動き:東京都下水道局「東京アメッシュ」、気象庁「キキクル(危険度分布)」

9. 大田区の水害に関する問い合わせ先

内容 担当 電話
ハザードマップ、水害時緊急避難場所、豪雨対策 防災危機管理課 03-5744-1236
マイ・タイムライン 防災危機管理課 防災危機管理担当 03-5744-1611
止水板・雨水浸透施設の助成 建築調整課 03-5744-1308
浸水実績図 都市基盤管理課 03-5744-1304
土のう袋(大森/蒲田・糀谷・羽田/調布) 地域基盤整備第一課/第二課/第三課 03-5764-0631/03-5713-2007/03-3726-4303

10. まとめ|「知る」「決める」「備える」で水害から命を守る

大田区の水害リスクは、多摩川の洪水、呑川など中小河川の氾濫、内水氾濫、高潮と、地域によってさまざまです。だからこそ、まずはご自宅の場所をハザードマップと浸水実績図で「知る」こと。次に、マイ・タイムラインで避難のタイミングと行き先を「決める」こと。そして、土のうや止水板、備蓄で「備える」こと。この3つが、ご自身と大切なご家族の命を守る力になります。

雨の季節や台風シーズンの前に、ぜひ一度、ご家族でハザードマップを広げてみてください。お隣やご近所の高齢の方に「避難のときは声をかけますね」と伝えておくことも、地域の大きな備えになります。私も、区民の皆様が安心して暮らせる大田区をめざして、防災に関する情報をこれからもわかりやすくお届けしてまいります。

大田区議会議員 佐藤 なおみ

参考(公式)

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