皆様、こんにちは。大田区議会議員の佐藤なおみです。いつも大田区政へのご協力に感謝しております。
今年は、インフルエンザの流行が例年より早く始まっています。東京都では、第37週(9月7日〜13日)に、昨年より1か月以上早く注意報基準を超えました。大田区でも、第38週(9月14日〜20日)に定点医療機関あたりの患者報告数が14.10人となり、注意報基準を超えています。
これから本格的な冬を迎えると、インフルエンザに加え、新型コロナウイルス感染症やノロウイルスなどの感染性胃腸炎も流行しやすくなります。この記事では、大田区の公式情報をもとに、冬に気をつけたい感染症とその予防、区の予防接種の助成、そして具合が悪くなったときの相談先をまとめました。
まず結論|今年の冬の備え
- インフルエンザが早くも流行中:都内・区内とも注意報基準を超えています。
- 予防の基本:石けんと流水での手洗い、せきエチケット、換気、十分な睡眠と栄養
- 予防接種:65歳以上の方のインフルエンザ(2,500円)・新型コロナ(3,500円)の定期接種、18歳以下のこどものインフルエンザ費用助成などがあります。
- ノロウイルス:アルコールが効きにくいので、消毒には次亜塩素酸ナトリウムか熱湯を使います。
- 困ったら:救急車を呼ぶか迷ったら#7119、子どもの急な病気は#8000
冬に気をつけたい主な感染症
インフルエンザ
38度以上の急な発熱、頭痛、関節や筋肉の痛み、だるさなどの全身症状が特徴です。せきやくしゃみのしぶきによる飛沫感染や、ウイルスがついた手で口や鼻を触ることによる接触感染で広がります。高齢の方や持病のある方、小さなお子さんは重症化することがあるため、特に注意が必要です。
新型コロナウイルス感染症
発熱やせき、のどの痛み、だるさなどの症状が出ます。インフルエンザと同じく、飛沫や接触で感染が広がります。高齢の方や基礎疾患のある方は、重症化を防ぐためにも予防接種や早めの受診を検討しましょう。
ノロウイルス(感染性胃腸炎)
大田区によると、感染性胃腸炎は例年11月ごろから12月にかけて流行のピークを迎え、ノロウイルスによる胃腸炎や食中毒は冬に多く発生しています。ノロウイルスは、体内に入ってから24〜48時間ほどで、吐き気やおう吐、下痢、腹痛などの症状が出ます。感染した人の便やおう吐物にふれた手を介してうつるほか、乾いたおう吐物などの細かいちりを吸い込んだり、加熱が不十分な二枚貝(カキなど)を食べたりして感染することもあります。

家庭でできる予防のポイント
- 手洗い:外出から帰ったとき、トイレの後、調理や食事の前には、石けんを使って30秒程度を目安にていねいに洗い、流水で十分にすすぎましょう。
- せきエチケット:せきやくしゃみが出るときは、マスクをしたり、ティッシュや袖で口と鼻をおおったりしましょう。
- 換気と加湿:寒い時期でも定期的に窓をあけて換気し、乾燥しすぎないよう加湿を心がけましょう。
- 体調管理:十分な睡眠とバランスのよい食事で、体の抵抗力を保ちましょう。
- 食品の加熱:カキなどの二枚貝は、中心部までしっかり加熱してから食べましょう。
ノロウイルスにはアルコールが効きにくい
ノロウイルスは、アルコールや逆性石けんが効きにくいウイルスです。消毒には次亜塩素酸ナトリウム(家庭用の塩素系漂白剤を薄めたもの)を使います。食器やふきんなど熱に強いものは、熱湯(85℃以上)で1分以上加熱する方法もあります。
- おう吐物や便がついた場所:0.1%に薄めた次亜塩素酸ナトリウム
- トイレのドアノブや手すりなど:0.02%に薄めた次亜塩素酸ナトリウム
処理をするときは、使い捨ての手袋やマスクをつけ、窓をあけて十分に換気しましょう。金属部分は、消毒から10分ほどたったら水ぶきします。次亜塩素酸ナトリウムは、手の消毒には使いません。
区の予防接種と費用の助成
65歳以上の方などのインフルエンザ定期予防接種
大田区に住民登録があり、接種日に65歳以上の方などが対象です(60〜64歳で心臓・腎臓・呼吸器などの機能に障害があり、身体障害者手帳1級をお持ちの方なども含みます。年齢などの基準日は区の案内でご確認ください)。
- 接種期間:令和8年9月24日〜令和9年1月31日
- 自己負担:2,500円(生活保護を受けている方などは免除)
65歳以上の方などの新型コロナ定期予防接種
- 対象:令和9年3月31日時点で65歳以上の方など
- 接種期間:令和8年10月1日〜令和9年3月31日
- 自己負担:3,500円(生活保護を受けている方などは0円)
どちらも接種は義務ではありません。ご自身の体調や持病などをふまえ、かかりつけ医と相談して決めましょう。予診票は対象の方に区から郵送されていますので、接種の前に内容を確認しておきましょう。
65歳の方は肺炎球菌ワクチンも
インフルエンザなどをきっかけに、高齢の方は肺炎を起こすことがあります。大田区では、65歳の方(過去に肺炎球菌ワクチンを接種したことがない方。60〜64歳で一定の障害がある方も対象)を対象に、肺炎球菌ワクチンの定期接種を行っています。令和8年4月からは、使うワクチンが20価のものに変わりました。自己負担は5,000円で、接種できるのは1回のみです。
こどものインフルエンザ予防接種の費用助成
生後6か月から18歳(高校3年生相当)までのお子さんを対象に、区内の協力医療機関での接種費用の一部を助成しています。
- 助成額:1回につき、不活化ワクチン2,000円、生ワクチン4,000円(2歳以上が対象)。医療機関の接種料金から助成額が差し引かれ、残りが自己負担になります
- 回数:13歳未満は2回まで(生ワクチンは1回)、13歳以上は1回
- 期間:令和8年9月24日〜令和9年1月31日
妊婦さんのRSウイルス予防接種
令和8年4月から、妊娠28週0日〜36週6日の妊婦さんを対象に、生まれてくる赤ちゃんをRSウイルスから守るための定期予防接種が始まりました。妊娠ごとに1回、無料で受けられます。

具合が悪くなったら
発熱などの症状が出たら、無理に出勤や登校をせず、まずはかかりつけ医に電話で相談しましょう。症状が出始めた時間や体温の変化をメモしておくと、受診のときに役立ちます。受診するときは、マスクをつけて行くと安心です。
- 救急車を呼ぶか迷ったら:東京消防庁救急相談センター #7119(24時間年中無休)
- 子どもの急な病気:子供の健康相談室(小児救急相談)#8000(平日は夜間、土日祝日・年末年始は朝8時から翌朝8時まで)
- 開いている医療機関を探す:東京都医療機関・薬局案内サービス「ひまわり」03-5272-0303(24時間)
年末年始(12月29日〜1月3日)は、区内の医師会館などで休日診療が行われます。詳しくは区のホームページで確認してください。
家族がかかったときの家庭内の工夫
家族のだれかが感染したときは、家の中で広げない工夫も大切です。
- できるだけ部屋を分け、看病する人を決めておく
- タオルや食器の共用を避ける
- ドアノブやスイッチなど、よく触れる場所をこまめに拭く
- こまめに換気をする
- 看病した後や、ゴミを捨てた後は、すぐに手を洗う
高齢の方や持病のある方、妊娠中の方が同居している場合は、特に気をつけましょう。
学校や保育園を休む目安
学校保健安全法では、インフルエンザの場合、「発症した後5日を経過し、かつ、解熱した後2日(幼児は3日)を経過するまで」が出席停止の期間とされています。新型コロナウイルス感染症は、「発症した後5日を経過し、かつ、症状が軽快した後1日を経過するまで」です。保育園や職場の対応は、それぞれの決まりを確認してください。
よくある質問
Q. 予防接種はいつ受ければいいですか?
A. インフルエンザのワクチンは、接種してから効果が出るまでに2週間ほどかかるといわれています。今年は流行が早いので、接種を考えている方は早めに受けるのがおすすめです。
Q. 家族がノロウイルスにかかったら、どうすればいいですか?
A. おう吐物はすぐに処理し、次亜塩素酸ナトリウムで消毒しましょう。タオルの共用は避け、トイレの後や食事の前の手洗いを家族全員で徹底しましょう。症状がおさまった後も、通常1週間ほど、長いときは1か月ほど便の中にウイルスが出ることがあるので、回復後も手洗いを続けましょう。
Q. インフルエンザと新型コロナのワクチンは、同じ日に受けられますか?
A. 国の考え方では、医師が特に必要と認めた場合、インフルエンザワクチンと新型コロナワクチンは同時に接種することができるとされています。同時に受けるかどうかは、医師と相談して決めてください。
Q. 予診票が見当たりません。
A. 65歳以上の方などの定期予防接種の予診票は、対象の方に区から郵送されています。なくしてしまった場合などは、区の電子申請や、感染症対策課への問い合わせで再交付を受けられます。
Q. 熱が下がったら、すぐに仕事に行ってもいいですか?
A. 熱が下がっても、しばらくはウイルスを出していることがあります。学校の出席停止の期間を目安にしつつ、職場の決まりも確認しましょう。周りに高齢の方や体の弱い方がいる職場では、特に配慮が必要です。
まとめ
今年はインフルエンザの流行が早く、すでに注意報基準を超えています。手洗いやせきエチケット、換気といった基本的な対策に加え、予防接種も上手に活用して、ご自身とご家族、そして周りの方の健康を守りましょう。年末年始は帰省や集まりで人と会う機会も増えます。体調がすぐれないときは無理をせず、早めに休むことも大切な感染対策です。
私は、高齢の方や子育て世帯が安心して冬を過ごせるよう、予防接種の負担軽減や、医療・相談体制の充実を区政の場で求めてまいります。お困りのことがあれば、お気軽にご相談ください。
大田区議会議員 佐藤 なおみ
※記載の内容は、大田区「感染症発生動向調査(区内流行情報)」、「大田区高齢者インフルエンザ定期予防接種」(2026年10月14日更新)、「大田区新型コロナウイルス感染症定期予防接種」(2026年9月30日更新)、「こどものインフルエンザ予防接種費用を一部助成します」(2026年10月9日更新)、「RSウイルス予防接種」、「感染性胃腸炎(ノロウイルスを中心に)」などの情報にもとづいています。最新の情報は区のホームページでご確認ください。
お問い合わせ:大田区 感染症対策課 03-4446-2643
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